調べものをしたいとき、まずはググりますよね?
個人的には、最近はまずyoutubeを調べることが増えました。
特に、新しいガジェットを買ったときには、
使い方を順を追って確認したいので、まず動画を探します。
youtubeにはわかりやすい説明動画が幅広くアップロードされていて、
たいがいのアイテムのレビューがあります。
動画のデメリット
なんでも動画がよいか、というとそうでもありません。
動画を見るには、一定の時間がかかります。
動画全編が目的の情報と合致している場合は、最初から順番に見ればよいですが、
動画の一部に目的の情報が含まれている場合がやっかいです。
スキップや倍速再生しても、目的の位置にピンポイントでたどり着くのは、困難だからです。
一方で、一定以上の分量のあるテキスト情報は、構造化されていることが一般的なので、
目次などを利用して、目的の情報にピンポイントでたどり着くことは難しくありません。
中には見出しをつけている動画もありますが、多くはありません。
見出しつきの動画が、普及してくれることを望んでいます。
動画とテキスト
動画は、手順を説明するのに便利です。
一方で、手順をテキスト情報にする場合、
どこまで詳細に記述するか?、という点が問題となります。
カレーを作る例でいえば、
野菜と肉を切る→肉を炒める→水と野菜を入れる→ルーを入れて煮込む
と書けば足りるのか、
にんじん、じゃがいも、たまねぎの皮をむく→にんじんを輪切りにする→じゃがいもの皮をむき…
というところまでブレイクダウンすべきか、
どちらが適切かは、受け取り手しだいであるからです。
したがって、文章を書く側は、読む側の理解度を想定して、
適切な詳細度や表現を選択する必要があります。
動画でも同様の側面はありますが、
授受できる情報の総量自体が段違いに大きい点が違います。
そのため、送り手が事前に取捨選択しなくとも、
受け手である視聴者は、必要な情報だけを受け取ることができる、
というメリットがあります。
いいかえれば、動画は汎用性が高いということです。
汎用性が高い文章を書こうとするとどうなるでしょうか。
その一例は、取り扱い説明書です。
家電とかについてる、めったに読まずに捨てる、あの冊子です。
考えてみれば、受け取り手にとっては、必要に応じて参照すればよいのですから、
便利といえば便利なのですが、面倒なので動画を見てしまうということも多いでしょう。
なにより大変なのは、説明書を作る側です。
私も、前職時代にアプリケーションの簡易的な取り扱い説明書を作成したことがありますが、
一つ一つの機能を検証しながら、初見のユーザーが見てもわかりやすい記述を心がけ、
手順ごとに画像の挿入などをしていくと、なかなか膨大な作業量が発生します。
また、ユーザーの中でも、スキルが低いユーザーを基準として作成する必要があるため、
「これくらいわかるよね…?」という手順も、省略せず記述せざるをえません。
百聞は一見にしかず
以上のように、動画は情報量の多さから、汎用性の高い発信が可能です。
とはいえ、仕事で動画を作成して、とくにお客さんと共有したことがある人は、
多くはないのとおもいます。
動画作成などというと、ハードルが高く感じますが、
実は静止画の画面キャプチャとほとんど同じ操作で、動画が作成できます。
Windowsには、動画キャプチャ機能が標準で搭載されています。
Game Barという名前の通り、ゲーム動画の配信などを想定した機能のようですが、
これがビジネスコミュニケーションでも使えます。
「Win+G」同時押しで即起動できます
この機能を用いて、たとえば、アプリケーション操作の動画を作成すれば、
いちいち文章化せずとも、対象の動画をお客さんに送ればOKです。
よくあるポイントに関する動画であれば、使いまわしもできるので便利です。
あまりに複雑な場合や顧客の環境に結果が依存する場合には、
遠隔操作ツールなんかを使うこともありましたが、
セキュリティの面でなかなかハードルが高く、アプリインストールなどの手間もかかります。
一方、動画共有であれば、手軽でかんたん、セキュリティの問題もありません。
在宅勤務で対面のコミュニケーションが減った今だからこそ、
動画を使った説明が真価を発揮します。
社内でも、社外とのやりとりにも、ぜひ使ってみてください。